方々のメディアや人々の話題にものぼること久しく、すっかりお馴染みになった「糖質制限」というワード。
しかし、その認知度とはうらはらに、その印象となるとまだまだいまひとつのように感じます。
メディアの論調でもディスる内容のものがよく目につくし。
ところで、完全自己流ではありますが、あるきっかけがもとで私が糖質制限、というか「食の見直し」を始めて、早4年ほど。
私見では、糖質制限は非常に快適な食事法です。
頭スッキリ、体重も落ちる。風邪らしい風邪もひかない。
というわけで、せっかくなので、ごくごく個人的な体験談として糖質制限の「人体実験」のレポートを書き残しておこうかと思います。
糖質制限の個人的基本原則
1:腹が減ったら食べる
これは糖質制限とは関係ありませんが、食事という行為を考える上で、とても重要な原則だと思います。
つまり腹が減らなければ食べない。
腹が減らなければ丸一日食べない日もある(これ、たまにあります)。
お昼休みになったから、それほどお腹空いてないけど、なんか食べとくか・・・のような態度をやめるということですね。
参考までに、標準的(?)な平日のメニューを記しておきます。
私的平日の食事メニュー
朝:ホットコーヒー(ほぼ365日。真夏でもホッと)
朝は特段空腹感を感じないので、基本的に食べない。
旅に出るなどで宿泊先で朝食が出てくるときはありがたくいただくことにします(バイキングだとなお嬉しい)。
昼:腹が減っていれば食べる。肉中心(タンパク質)。
ときにカレー(大好物)。カレーはバスマティライス、チャパティ、ときにナン。心置き無く糖質を楽しむことにします。
それほど腹が減っていないときは、茹で卵、チーズ、ミックスナッツ、味噌汁などをつまむ。
昼食時に糖分を取らないようになると、真っ先に実感することになるのが「午後眠くなることがない」(ただし寝不足時は除く)ということです。
あの悪夢のような午後のだる〜い眠気がなくなるのです。
この恩恵に預かるだけでも糖質制限をやってみる価値があるかもしれません。
夜:腹が空いていれば好きなだけ食べる。
酒もOK。ただし炭水化物(主食)は取らない。
2:主食(=炭水化物)を取らない
糖質制限のキモはコレ。というか基本的にはコレだけです。
今まで意識せずとも大量に糖分を摂取していたのは、この主食が原因。
ご飯、パン、うどん、そば、ラーメン、パスタ等々・・・主食(=炭水化物=コメ、小麦ほか穀物)を控えるだけで、糖質量を大幅に削ることができます。
私はある日突然これを実行してみました。
やってみると意外に簡単。
ところが、禁煙禁酒の例に漏れず、徐々に少なくしていこーっと、となると、かなりハードルが高くなると思います。
わかっちゃいるけどやーめラーレない、のです。
糖質制限、やってみたいけど・・・という方は、今から始めてみること。
やるかやらないか、All or Nothing、です。
3:タンパク質、脂質を摂る
主食(ご飯、パン等々)を取らなくなった分、胃に隙間が空くのは自然の理。
じゃぁどうすりゃいいのヨ、ということで、その分タンパク質、脂質を摂ります。
肉、魚です。
「いやぁ〜、オレも歳とっちゃってさ〜、肉とかさ〜、脂っこいものがさ〜、食えなくなっちゃってきてさ〜」
と30を超え始めると、オトナぶりたくもなるし、実際私も肉はもういいな、一汁一菜だ、玄米だ、などと知った口を聞いていたものですが。
しかし、肉、あらためて食べ始めると、これがうまい。
いくらでも食べられます。
よほど食べ過ぎなければ不快な膨満感もありません。
今までのオレはなんだったんだ・・・と今では言いたくなります。
4:糖質制限、嗜好品をどうするか?
主食を削る以上に悩ましいと言えるかもしれないのが、嗜好品をどうするかということ。
糖質制限では菓子類は御法度。
理由は簡単、糖質量が驚くほど多いから。
チョコ好き、ポテトチップ好きの私がいうのだから間違いありません。
肝心なのは、「今やめる」ことです。
ただし、ごくたまに食べたくなる時は、我慢しすぎず少量を楽しくいただきましょう。
5:酒をどうするか?
さてもう一つ気になるのが、酒です。
これも原則はシンプルで、蒸留酒はOK、発酵酒はNG、ということ。
つまり、焼酎、ウィスキー、ジン等々は良く、日本酒、ビール、ワイン等々はダメ。
好きな食べ物=ビールな私には、お菓子はすぐやめられたけれど、これがなかなか悩ましい・・・。
糖質オフビールは不味いし。
というわけで、最初の一杯はビールOKにしています。
350ml缶で、約10グラム・・・まぁいいか・・・。
糖質制限の効能
痩せる
まず痩せます。しかもあっという間に。
そして中性脂肪値が激減します。
私は糖質制限する前も普通体型でしたが、二週間ほどで約4キロ痩せました。
毎年右肩上がりでそそそろ危険水域に入りそうだった中性脂肪値も大幅に減りました。
ウェストは1インチサイズダウンでき、どうしても無理だった501もスルッと履けるようになりました。
面倒なのは「最近痩せたね。大丈夫・・・?」の質問に対する返答くらいでしょうか。
6:一日中頭スッキリ
これが一番嬉しいことかもしれません。
午後の、あの気怠い眠気がなくなります。
集中力が増し、仕事も捗る。
早寝早起きも苦でなくなくなりました。
7:味覚が変わる(変わってしまう・・・)
これは糖質制限を始めた人たちの口からよく出る意見なので、あながち錯覚ではないと思いますが、甘味に敏感になるようです。
つまり、ビールが甘いのです。
これには困った・・・。
砂糖水を飲んでいるのかと思う時まであります。
これは効能と言っていいのか、なんなのか・・・。
糖質制限、まずはオススメです
というわけで、走り書きでしたが、私的人体実験による糖質制限私感。
私的にはやってよかったと実感しています。
総じて快適、快適すぎて無理しすぎるなんてことも・・・。
とはいえ、たとえ疲労が溜まったとしても、回復が早くなった気がするので、こんなところにも効能が表れているのかもしれません。
ちなみに、糖質制限を始めて以来、風邪ひいていません。
これだけでも試してみる価値があるかもしれません。